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良いアイディアって何? 筋の良いアイディアに共通する3つのポイント



良いアイディアってなんでしょうか。


デザインは半分アイディア勝負なので発想が大切です。ところが、いまいちなアイディアしか出ない、なんてことは毎日あるわけです。

たまに、これは良いアイディアが降ってはくるものの、そのタイミングや数量が安定しないことが多いものです。もっと良いアイディアをたくさん出し、良いものごとを増やしていきたいので、アイディアの良さとはなんなのか、良い悪いはどう区別するのか、そもそもアイディアをどう出すのかを長年考え、仕事の場で実践してきました。


分かったことは、良いアイディアは3つのポイントに集約されることでした。順に紹介しましょう。



 

1: 良いアイディアは、良い課題とセット

良いアイディアとは、今直面している大きな課題をインパクトを持って解決できることです。発想は、解決すべき課題と背中合わせに存在するのであって、良いアイディアが独立して存在しません。


何も解決しない、何も実現しないアイディアは役立ちません。アイディアが出たり、誰かが持ってきたら、こう質問してみると良いです。


「何が実現できる?」

「誰がうれしい?」

「どうやって悩みを解消する?」


すんなり答えられたら、いったん良いアイディアの仲間入りです。答えられない場合、まずは課題を見つけ直しましょう。

課題とは、社会や政治などの大きな視点から、家庭内の生活などの身近な問題や悩みなど、大小さまざまです。まずは身の回りから見まわしてみたら、意外とたくさんあることに気づくはずです。


課題感の視点があると、普段何気なく過ごしている毎日の中に、多くの人が我慢している不便に気づくこともできるでしょう。不便を解消するアイディアが浮かぶならば、新たに事業をスタートすることにもできるかもしれません。


2: 良い発想は際立つ


課題とセットでアイディアを出ても、それだけで完璧なアイディアとは言えません。


例えば、自分の家庭で起きる問題を解決するアイディアは、他の人にはまったく役に立たない可能性が高いです。自分ではこれは良いアイディア、と人に話しても、まったく共感してもらえない場合です。課題解決のサイズ感が小さく、インパクトが小規模です。


一方、良いアイディアは、納得感が大きく多くのひとに認められます。多くの人が困っていたが、だれも解決していなかったアイディアを出した場合に顕著です。


数多くのアイディアを見渡してみたときに、多くの人がこれ良いね、と比較してみたときの良さとして際立つ場合が多いです。


さらに際立って良い場合「反感を買う」「絶対嫌だ」と言う人が出てきます。誰も気付いていなかったが、もっと幸せな新しい生活が実現できる場合が多いです。生活スタイルはみんな違うので、合わない人が出てきますが、合う人にとってはポジティブなインパクトが大きいです。



3: 良いアイディアは速い


良いアイディアは、出てくるのがとにかく速いです。


仕事を始めた時点で目途はできているのが一番です。情報を集めて調査して、時間を掛けていると、余計な知識があっというまに付き、思考のスピードが鈍くなってしまいます。そこから出てくるアイディアは、たいてい聞いたことが多く、面白みに欠けます。


最初の、ほやほやのインプットが、いままで経験した蓄積とガシーン!と組み合わせて出てくるアイディアが一番良い結果になることが多いです。 一方また違う道筋が「試行錯誤」です。 いったん出したアイディアをどんどん捨て、頭を一新させてからまたアイディアを出すことを繰り返します。あくなき探求心と情熱で、徐々にアイディアのレベルが上がっていく、という速さもあります。時間が限られな中で最善のアイディアを出す場合、これが最強ではないでしょうか。


 


昔、アイディアを出す方法は、煎じ詰めれば直観くらいしかありませんでした。

少し大きめの会社に移ったときは、仕事数量が増え、ひとつひとつアイディアを磨いていく時間がありませんでした。さらに次の会社に移ったときも、短いスケジュールが普通で、「発想というのは一瞬で出さないとダメだよね、でもみんなどうやってやんの?」と同僚と悩み抜いてきました。

その悩んだ中で、発想について分かったことがこの3つのポイントです。   その3つの指標があれば、アウトプットを出したときに、それが良いのか悪いのか判断できます。特に新企画や新商品など、新しい取り組みの対しての評価軸として機能すると思います。

 良い発想とは、課題とセットで存在し、際立った説得力があり、そして出てくるスピードが速いものが多いです。もし、発想に迷ったときはその3つの条件を意識してはどうでしょうか。

 自分だけで延々と考えてどツボにはまって動けなくなったり、チームで会議をやってもなかなかキラっと光るアイディアが出せないと悩んでいる方は、一度発想の方法を捉え直すと良いかもしれません。



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